不自然なソーイング・動線計画~その2

 合格基準等の採点ポイントの一番先頭にある「空間構成」の要素は①建築物の配置計画 ②ゾーイング・動線計画 ③要求室等の計画 ④建築物の立体構成からなります。このページでは②の要素「 ゾーイング・動線計画 」が不自然な図面の解説をしていきます。

動線の流れによる人溜まりスペースが確保されてない

 スポーツ施設は動線の流れとしてエントランスホール → 階段・EV → 更衣室 → トレーニングルーム等という流れになります。この流れがスムーズになる動線計画が望ましいのですが、 動線が別の動線と重なったりする場合は利用者の通行が滞らないようにホール等の人溜まりスペースが必要になります。以下の図面はランク3(不合格)図面ですが、EV・階段から更衣室Bで着替えて再び EV・階段前を通ってからトレーニングルームへ行く計画となっています。ここでEV・階段からの動線と更衣室Bからトレーニングルームへいく動線とトレーニングルームから更衣室へ行く動線が重なっている上にEVホール等の 人溜まりスペース が確保されてないので利用者の通行に支障が出やすい計画となっています。このような事が無いように施設の利用目的に沿った動線計画を心がけるか若しくは適当な場所に EVホール等の 人溜まりスペース を確保して 利用者の通行に支障がない計画を心がけましょう。

利用目的が不明な階段

以下の図面はランク3(不合格)図面ですが、両端に3階まで通じる階段があるのに、真ん中の階段は2階までしか無い上に使用目的が不明となっています。このようにに動線計画が不明瞭な計画は採点ポイントの「ゾーニングと動線計画」に抵触してしまうので、各要求室へアクセスする為の廊下と階段によるシンプルで分かりやすい動線計画を心がけましょう。

管理部門から共用部門へアクセスできない

 動線計画として全ての廊下・ホールは全ての室へアクセスできるようにする必要があります。各部門をゾーイング分けしたとしても各部門は自由に行き来できなければ動線計画として成立しません。以下の図面はランク2(図面)ですが管理部門の廊下から共用部門にアクセスできない動線計画となっています。このようにスタッフが有事に共用部門に駆けつけることができない計画は 「 ゾーイング・動線計画 」 に抵触したと考えられます。
 ランク1(合格)図面では全て管理部門の廊下と他部門の廊下は全て繋がっていました。
 動線計画において全ての廊下は全ての室へつながるように計画しましょう。

廊下が二重廊下となっている

 動線計画において最も大事なのはシンプルな動線計画を心がけることです。無駄に複雑な動線になると使いづらさの点から施設として成り立ちません。以下の図面はランク2(図面)ですが西側の出入り口から更衣室Aまで行くのに大回りしなければなりません。この場合は壁を設けずシンプルに一つのホールとした方が良かったと考えられます。 このように複雑な動線計画は大きな減点要素となりますので、分かりやすくシンプルな動線計画を心がけてください。

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