令和元年度一級建築士製図試験「美術館の分館」筆者の合格図面・エスキスの解説

令和元年度一級建築士設計製図試験 筆者の合格図面 R1年度本試験解説

 筆者は令和元年度にて一級建築士に合格しました。ここでは筆者が令和元年度一級建築士製図試験「美術館の分館」に提出した図面・要点記述と作成したエスキスを掲載し、筆者が当時どのような考えでプランニングを進めたのかを解説します。各作業時間は
 エスキス:2時間40分 チェック:5分 要点記述:1時間 作図:2時間38分 最終チェック時間:7分 でした。
 下記の図面は筆者の提出図面となります。

図面内の色付けは
ピンク:展示関連諸室 緑:アトリエ関連諸室 オレンジ:屋外施設 茶色:共用ゾーン 青:管理ゾーン 水色:設備スペース  赤:縦動線  で分けています。

 
多目的ホールは2階3階設置としてます。2階は展示関連諸室とアトリエ関連諸室の両方が存在していますが利用者用EV・階段を中心にゾーイングを分けて計画しています。
 1階は市民アトリエ以外のアトリエ関連諸室を計画しており、カフェ・カフェテラスは南西に配置しています。厨房はサービス用駐車場から施設内を通過して搬入経路に配慮しました。3階は多目的ホール以外の展示関連諸室でまとめています。
 施設への出入り口は西側に道路と本館からのアプローチ用のメイン出入口を設置して、東側に公園からののアプローチ用のサブエントランスを出入口設置しました。トラックヤード・サービス用駐車場と車いす用駐車場は南東に配置し、荷解き室から各階の諸室までの通路は幅3mで計画しています。延焼ラインは西側道路から施設の外壁を10m離しているので北側の隣地境界線からのみ延焼ラインがかかっています。
 
この計画を提出して合格発表まで不安だった要素は、一つは2階の展示関連諸室ゾーンとアトリエ関連諸室ゾーンの分かれ目の利用者用EV前ホールを狭く計画してしまったことです。2つ目として2階の管理部門の会議室の室名を記載したかどうかがうる覚えでした。3つ目としては本館からのアプローチに距離があること。4つ目としてエントランスホールから利用者用EVホールへの通路が狭い上にメイン出入口からの動線と重なっていると見なされるかがとても不安でした。
  下記は提出要点記述となっております。

 要点記述は1時間ほど時間をかけて補足図を含め、すべて埋めました。
筆者は恥ずかしながら字が汚いです。(;´∀`)しかし裏を返せば要点記述の合否に字の綺麗さは関係ないという証明にもなります。ましてや試験本番は緊張で手が震えることもありますので、とにかく解答を埋めることに専念しましょう。
 以下は筆者が本試験終了時に持ち帰った問題用紙になります。
 

 上記の3段目の問題用紙は床面積のボリューム計算時に問題用紙を折りたたんで要求室欄の隣に床面積表を記載したものです。
 用紙内のチェックマークはエスキスチェック時と最終チェック時に付けたものです。
 問題用紙はチェック用紙にもなりますので大いに活用しましょう。
以下はエスキスになります。

エスキスの進め方はウラ指導さんが主宰している「一級建築士製図試験対策講座」によるプランニング法となっています。ウラ指導さんのプランニング法ではプログラム図というものを書いて各要求室・屋外施設の指定条件と動線の流れをプログラム図化します。その次に敷地に建築可能な床面積の簿ボリュームを算出してから各部門を大雑把に配置して大体のコア(階段・EV)の位置を落とし込んでから要求室を落とし込んで、少しずつ形を整えていく手法となっています。
 筆者がプランニングの際に一番悩んだのは、各階の床面積のボリューム計算時に多目的ルームを1階に持っていくべきか2階に持っていくかで悩みました。筆者も本当は2階にアトリエ関連諸室をまとめたかったですが、各階のボリューム計算をするにあたって2階に市民関連諸室をまとめる計画では床面積がギリギリになってしまったので、ゾーイングは分かれてしまうけど2階に多目的ホールを設置する計画としました。ゾーイングさえしっかり分けていれば大丈夫としと信じて2階に多目的ルームと市民アトリエの混在の計画を選びました。ここの判断におよそ3分ほどかかってしまいました。筆者はこの判断にかかった3分の時間を「合否の分かれ道の時間」と名付けました。(^^;   

以上で筆者の合格時の提出図面・要点記述・エスキスの解説を終わります。
こんな感じでも合格できてしまうという事の参考にしてください。

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