構造計画( 問題文に記載されていない構造計画的常識 )

ここからは問題文には記載されずとも構造計画的常識からの条件を対象とした減点項目を解説していきます。

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温水プール室又は多目的スポーツ室(PC梁)の上に居室が存在

 プレストレストコンクリート梁(PC梁)は長スパンを無柱で計画することができる梁で、今までの本試験課題でも無柱空間を指定される要求室があり、標準解答例ではPC梁を採用されています。平成21年から平成30年までの設計製図本試験で平成23年、24年、28年、30年の標準解答例でPC梁が採用されています。その内23年①、24年②、28①の標準解答例はPC梁の上階に室が計画されています。このことからPC梁の上部に居室を計画することは大きな減点ではないことが分かります。しかし 本課題(平成30年)では標準解答例①②ともPC梁の上に室は計画されていません。上記の集計表ではPC梁の上階に室を計画している図面を集計した結果、ランクが上がる毎にPC梁上階に室を計画した比率が高かったことからPC梁上階に居室を設置した計画は多少減点度合いは高かったと考えられます。
 また今回は「温水プール室」という極端に荷重かかる要求室が指定されています。水が大量に入ったプール槽をPC梁の上部に配置することは構造的にも無理があります。「多目的スポーツ室(PC梁)の上階に温水プール室を配置」した図面(下図面)がランク3で1枚ありました。1・2ランクでは1枚も見られなかった為、減点度合いは高かったと考えられます。

3階の屋根が一つにまとまってない

 頭が凸凹している建築物は構造的にも望ましくないことから1階屋上屋根若しくは2階屋上屋根が2つ以上ある計画図面を集計しました。集計結果ではランクが上がる毎に比率が上がっていて、該当人数は少数であったことから減点度合いは多少高かったと考えられます。構造的にも意匠的にも屋根をあちこちに設置する計画は避けた方がいいでしょう。

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