平成30年度一級建築士設計製図試験「健康づくりの為のスポーツ施設」標準解答例の解説

 このページでは平成30年度一級建築士設計製図試験「健康づくりの為のスポーツ施設」標準解答例について解説していきます。
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標準解答例の表紙には「設計条件のうち今回の試験において不十分な回答が多かった『延焼のおそれのある部分』『防火区画』等の一つの考え方をこの標準解答例に示していますので参考として下さい。」とあることから、ここでも防火設備の表記について試験製作者が強調したいという意図が伝わってきます。

標準解答例①

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標準解答例②

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標準解答例の解説をしていきます。標準解答例内の色付けは
ピンク:ウェットゾーン 緑:ドライゾーン オレンジ:健康サポートゾーン 茶色:共用ゾーン 青:管理ゾーン 水色:設備スペース 黄色:屋外施設 赤:縦動線 で分けています。

 大きな特徴では温水プールの計画は標準解答例①では1階で長辺が南側になっています。標準解答例②では2階で長辺が東側になっています。ただ2階設置計画では下階に居室を計画してますが、1階計画では上階が屋根のみ(自然採光用トップライト設置のみ)になっており、3階の床面積が有効活用されてない計画となってます。またプール用見学コーナーは①ではプールを上部から眺める計画となっていて、②ではプールと同じ階に設置されています。
 次にエントランスの位置ですが、①②共に西側からのアプローチとなっており、桜並木からのアプローチに配慮されています。なお管理者用通用口は①②共に北側に配置されており、管理者は北側駐車場からのアプローチに配慮されています。①ではサブエントランスは有りませんが②では北側にサブエントランスが北側に設置されています。
 
次に屋外テラスの位置は①では南西配置(公園・桜並木共に景観に配慮)②は北西配置(桜並木のみに景観に配慮)となっています。カフェの計画は屋外テラスへの動線に配慮する条件で、廊下やEVで動線さえ確保されていれば2階設置でもOKのはずですが、①②共に1階設置と共に屋外テラスに隣接された計画となっております。
 次はドライゾーンの更衣室Bは①では2階に設置され、ドライゾーンは2階と3階に分かれています。②では1階に設置され、ドライゾーンは1~3階に渡って分かれています。
 コンセプトルームは自分で自由に用途を設定できる要求室ですが、①ではエントランスホールから出入りする配置となっていて、健康に配慮された食育を目的としたセミナー兼キッチンスタジオとして設定されています。②では子育て支援室となっており、キッズルームと隣接されています。
 
また課題文では要求されてませんでしたが施設の利用上に上下足の履き替えスペースが必要となります。①ではウェットゾーン以外施設全体が上下足兼用ゾーンとなっており、更衣室Aと更衣室Bで上下足を履き替える計画となっています。②ではエントランスホールで上足に履き替えて施設全体が上足ゾーンとなっています。管理者ゾーンか利用者ゾーンか曖昧な要求室で健康相談室とインストラクター控室と救護室があります。①では健康相談室とインストラクター控室は利用者ゾーン内に配置されており、②では健康相談室とインストラクター控室は管理者ゾーン内に配置されています。このことから健康相談室とインストラクター控室はどちらに配置しても減点はなかったと伺えます。救護室は①②共に管理者ゾーン内に配置されています。

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